西暦1870年(明治三年)

普仏戦争、フランス第二帝政崩壊。教皇領接収,ローマ遷都、イタリアの統一。
ロンドンでヴィクトリア・エンバンクメント完成(1864年着工)
横浜グランドホテル開業(英国公使館跡地)


1月3日、大教宣布(だいきょうせんぷ)の詔書が出され、「治教を明らかにして惟神の道を宣揚すべし」という理念が打ち出された。 宣教使ヲ置クノ詔(大教宣布の詔)を発して、神道の国教化(国家神道)と天皇の絶対化を推し進めた。岩倉、大久保らは、天皇を近代国家の主体的君主として育成するため、宮廷改革を行なって旧習を廃し、天皇親政体制への切り替えと君徳の培養に尽くした。 直接的にはキリスト教を排撃し、宣教使による神道振興と国家的保護を打ち出している。だが、廃仏毀釈による混乱や未だ地方政府としての機能を有していた藩の儒教・仏教重視理念との対立、神祇省内部の国学者間の路線対立、更に欧米からのキリスト教弾圧停止要求も重なって神道国教化の動きは不振が続く事になる。
1月3日、ニューヨークでブルックリン橋着工(1883年完成)
1月6日、ウィーンでムジークフェライン開場
1月10日、スタンダード・オイル設立(ジョン・ロックフェラーら)
1月21日(明治2年12月20日)、江藤新平暗殺未遂
1月22日(明治2年12月21日)、ジャパン・ウィークリー・メイル(The Japan Weekly Mail)創刊
1月26日(明治2年12月25日)、東京・横浜間に電信開通

2月3日(明治3年1月3日)、大教宣布の詔
2月3日(明治3年1月3日)、米国で憲法修正第15条批准
2月9日、米国で気象局(後の国立気象局)設立
2月14日、初めての女性判事が米国で誕生(エスター・モリス)
2月27日(明治3年1月27日)、日章旗が国旗となる(商船規則)

3月14日(明治3年2月13日)、樺太開拓使設立
3月18日、米国初の国定野生動物保護区(National Wildlife Refuge)指定(メリット湖)
3月19日(明治3年2月18日)、横浜・新橋間の鉄道着工(1872年開業)

4月13日、ニューヨークでメトロポリタン美術館創立(1872年開館)
5月12日、マニトバがカナダ自治領に加入
5月15日(明治3年4月15日)、玉川上水通船許可(水質汚濁が問題になり1872年禁止)
5月23日(明治3年4月23日)、私塾立命館に閉鎖命令
5月24日(明治3年4月24日)、種痘の全国実施を施行

6月5日、イスタンブルで大火(焼失三千戸、死者九百名)
6月11日(明治3年5月13日)、庚午事変
6月11日(明治3年5月13日)、アムステルビール創立
6月12日、勝海舟、兵部大丞を辞す。
6月26日、ワーグナー楽劇「ワルキューレ」初演
6月26日、米国でクリスマスが連邦休日となる

7月1日、米国で司法省設立
7月8日(明治3年6月10日)、樫野埼灯台点灯
7月13日、エムス電報事件
7月15日、ハドソン湾会社がルパート・ランドを自治領カナダに委譲
7月18日、パストル・エテルヌス: ローマ教皇ピウス9世が教皇不可謬説を宣言
7月19日、普仏戦争: フランスがプロイセン王国に宣戦布告

8月24日(明治3年7月28日)、日本は普仏戦争に対して局外中立を宣言(常備艦隊)

9月1日、普仏戦争: セダンの戦い
9月4日、ナポレオン3世を廃位しフランス第三共和政成立
9月15日(明治3年8月20日)、大坂・神戸間に電信開通
9月17日(明治3年8月22日)、東京府下に中学校開設
9月19日、普仏戦争: パリの包囲が始まる(〜1871年)
9月20日、イタリア王国軍がローマに進軍し教皇国家滅亡(イタリアの領土が現在とほぼ同様に)
9月26日(明治3年9月2日)、築地ホテル館民間払下げ
9月26日(明治3年9月2日)、英語塾(後のフェリス女学院)開校(メアリー・キダー)

10月6日、ローマがイタリア王国の首都となる
10月20日、第1バチカン公会議が無限延期
10月13日(明治3年9月19日)、苗字許可令(庶民苗字差許)
10月26日(明治3年10月2日)、兵制統一布告(陸軍:フランス式、海軍:英国式)

11月16日、アマデオ1世がスペイン王となる
11月29日、英国で義務教育導入

12月12日(明治3年閏10月20日)、工部省設立(民部省より分離)
12月25日(明治3年11月4日)、東京海軍所を海軍兵学寮、大坂兵学寮を陸軍兵学寮と改称
12月26日、フレジュス鉄道トンネル開通(最初のアルプス貫通トンネル)
12月28日、元スペイン首相フアン・プリム暗殺(12月30日死亡)
仮名垣魯文「西洋道中膝栗毛」刊行開始