西暦1911年(明治四四年)

概要

明治天皇は、開国以来の懸案であった各国との不平等条約の改正を完了させ、名実共に日本は列強の一員となった。 明治天皇の写真嫌いは有名である。現在最も有名なエドアルド・キヨッソーネによる肖像画は写真嫌いの明治天皇の壮年時の「御真影」がどうしても必要となり、苦心の末に作成されたものである。 ただ、最晩年に軍事演習閲兵中の姿を遠くから隠し撮りした写真が残っており、これが明治天皇が最後に撮影された姿と言われている。 大分市市制施行。 ルーヴル美術館から絵画「モナ・リザ」が盗まれる。1913年12月にフィレンツェで発見。 ヘイケ・カメルリング・オネスが超伝導現象を発見。 徳田秋声『黴』


1月12日、テオドール・エードラー・フォン・レルヒが、新潟県高田(現在の上越市高田)陸軍歩兵連隊の青年将校に、日本で初めてスキーの指導を行なったとされる。
1月18日、大逆事件の裁判で幸徳秋水ら被告全24人に、大審院が死刑判決を下す(1月19日に12人が無期懲役に減刑)。
1月24日、大逆事件で幸徳秋水ら11人の死刑執行(1月25日に管野スガも死刑執行)。
1月30日、西田幾多郎『善の研究』
1月某日、フリードリヒ・ニーチェ「ツアラツウストラ」 (「ツァラトゥストラはかく語りき」) 日本語訳。

2月21日、日米新通商航海条約が調印され、日本の関税自主権が回復される。(小村寿太郎)
2月21日、夏目漱石、博士号を辞退する。

3月1日、帝国劇場開場(日本初の洋式劇場)
3月11日、日本で普通選挙法が衆議院で可決される。

4月10日、第1回帝国菓子飴大品評会(後の全国菓子大博覧会)開催(東京赤坂)

5月9日、清が幹線鉄道国有化令を発布する。

6月15日、喜界島付近で地震。死者7人、負傷者26人、全壊418軒、半壊565軒。石垣の崩壊多数。西日本全域でかなり強い有感を感じる。(日本被害地震総覧) 辛亥革命が起こる。

7月1日、ドイツ帝国軍艦がモロッコのアガディール港に寄港し、フランスを威嚇する(アガディール事件)。
7月13日、第3次日英同盟協約締結。
7月24日、イェール大学の歴史家ハイラム・ビンガムがマチュ・ピチュ遺跡を発見。

8月18日、イギリスで議会法が制定され、下院の優越が法制化される。
8月29日、東京朝日新聞が「野球と其害毒」連載を開始、9月22日まで22回に渡って野球に対するネガティブ・キャンペーンを展開する。
8月30日、第2次西園寺内閣成立

9月1日、文芸誌「青鞜」創刊(平塚らいてうら)
9月14日、ロシア帝国首相ストルイピンが狙撃される。
9月29日、北アフリカのオスマン帝国領をめぐって、イタリア王国がオスマン帝国に宣戦布告する(イタリア・トルコ戦争)

10月10日、清で武昌新軍が蜂起する。辛亥革命の始まり。

11月4日、モロッコに関する独仏協定が結ばれる。モロッコではフランスの権益が認められ、ドイツが仏領コンゴの一部を獲得する。
11月30日、外モンゴル(後のモンゴル国)が清から独立宣言
11月某日、メキシコ革命で、農民派のサパタが蜂起する。

12月14日、ロアール・アムンセンが南極点に到達
12月23日、第28議会召集